【台湾最大の貿易港】基隆の港町を散策
※2020年2月7日訪問
台鉄の北端・基隆駅!
台北市から北東30㎞に位置する基隆という街をご存知でしょうか。
台北駅から台鉄で約40分。
台湾で最大の貿易港であり、とても栄えている港町です。
終着のターミナルということで、駅はかなり大きいです。
北側は客船の港の最寄、南側は市街地といった感じでしょうか。
台湾一の国際貿易港・基隆港
17世紀にスペイン人が和平島という島を占領したことで町を形成。
しかし当時は岩礁が多く港湾の水深も浅かったため港としては不十分でした。
そのため、日本が1895年の下関条約で台湾を統治し始めてから港湾の大工事をして、大型船が停泊できるようにして近代港湾となりました。
ちなみに、基隆港は台湾の港の中で最も日本に近いということもあって、当地以前からも重要な貿易港となっていて、
統治されてからは日本人が多く住むようになり、急速に都市化されたという経緯もあります。
台湾の中で特に雨の日が多い基隆。
この日も残念ながら雨模様でした。
そもそも台湾の2月は日本の6月。
梅雨の時期にあたるので、どの地域も割と雨が降ります。
一方で、路地裏に入ると雰囲気が変わります。
台湾らしい都市の光景です。
そしてそして、船もたくさん止まっていました。
旅客フェリーターミナルと貨物船ターミナル。
現在でも大型コンテナ船や国際フェリーが行き交う国際港に変わりはなく。
改めて貿易港の規模の大きさを感じました。
おまけ
何となくJR北海道に似ているような…!?
西武と台鉄友好協定が結ばれているそうで。
こうして比べてみると台湾の列車ってホントに格好いいですね。
西武のLaviewや40000系がいない分かなり古ぼけて見えてしまっています
【千と千尋の神隠し】夜の九份は人が多すぎる
※2020年2月6日訪問
初海外!九份!!
コロナウイルスが世界的に流行してて旅行どころじゃないですね…
コロナが日本で流行る前の今年2月上旬に、友人と台湾に行っていました。
今回は、台湾随一ともいえる人気観光地、九份を紹介します。
海が近い山あいのまち
リアス海岸の某岩手県を思い出させる素晴らしい光景()
九份というところは台北から30㎞ほどのところにある山間の小さな町です。
かつては金鉱脈が発掘されたまちで、鉱脈自体は尽きてしまいましたが、
1989年に公開された、台湾で大ヒットした『非情城市』のロケ地になったことで一躍有名になりました。
日本でも、九份の街並みはジブリの『千と千尋の神隠し』のイメージに似ている場所として有名です。
国内外から観光客が訪れる九份。夕方に行ってきました。
九份といえば、赤い提灯。
メインストリートの基山街。
狭くて臭くて古びた路地(褒め言葉)が続きいい雰囲気です。
日本人の方も多く見られ、日本語で「いらっしゃいませ!」「めっちゃうまいよ!」とか聞こえてきて、
もはや国内旅行ぽかったですね。
ジブリ公認ではないはずですが、たしかにまちなみや、歩いているだけでいい匂いがしてくるあたり、『千と千尋の神隠し』に似ているなと思いました。
映画のシーンを思い浮かべながら歩くとより楽しいかも。
余談ですが、九份のお土産コーナーではお菓子だけではなく、
『カオナシ』や『トトロ』などのジブリのお土産も売っていました。
観光客向けの商品で利益を求めることは理にかなっているというか当然ですが、
個人的に正直そういう商売方法は好きではない…
昔金鉱のまち、今古き良き町
崖に張り付いた建物。並ぶスクーター。
基山街から少し外れると、観光地ではない、普通のまち「九份」が現れます。
何やら怪しげな金鉱博物館…
金鉱脈の坑道跡です。
だれも見向きもしませんが、九份の歴史を象徴する重要な場所だと思います。
九份はそもそも1893年に金鉱脈が発見されてゴールドラッシュで空前の繁栄を栄えた町でした。
鉱脈が尽きて一度はさびれてしまいましたが、
いまではノスタルジックタウンとして観光客に大人気。
日本も、京都や金沢など古き良き町が人気観光地となってますね。
観光地から離れると、観光地化して抹殺されたようなかつての歴史が少しだけ見られるのはいいですね。
連なる赤提灯!を見たのはいいけれど…
これが『悲情城市』のロケ地にある映画館です。
1927年に台湾で初めてオープンした映画館。
現在は観光向けに往年の姿になり、週末を中心に映画が上映されています。
***
肝心の赤提灯ですが、あまりの人の多さにうんざり。
まわりに人が全然いない『千と千尋の神隠し』とは大違い。
人ばっかりいて何がいいんだよ!といいながら、まともな写真がないまま帰っちゃいました。
なんというか、我ながらバカみたいです。
まあ、この後雨降ってきたしいいのかな。
個人的に旅行はハプニングにあったときと、計画しているときが一番楽しいということを改めて痛感させられました。
ちなみに、九份から瑞芳駅までバスで山下りしたのですが、
バスでぶっ飛ばしていて、高揚感と爽快感を感じました。
立ちながらここまでかっ飛ばされて、気分はジェットコースター。
今思えばこの時間が一番興奮したかもしれません(笑)
酔いやすい方はお気を付けください。
今後、台湾旅行の記事が続きます。
ぜひ、気分だけでも海外旅行していただけたら幸いです。
どうぞお楽しみに。
【房総の水の里】久留里城へハイキング
※2019年8月3日訪問
久留里駅からいざ出陣!
旅のスタートは千葉県は久留里駅。
久留里駅から山を登って久留里城を目指します。
goo.gl
なんとなくかつての城下町らしい雰囲気の道路。
久留里は水が豊富な地域で、
各地では湧水がわいているそうです。
平成の名水百選に選ばれているそう。
駅から道を歩くこと15分。登山道を発見。
久留里城登頂!
トンネルをくぐって、いざ山へ。
写真は撮っていませんが、湧水がわいているのか土が湿っている箇所もありました。
ひたすら登ります。
友達と話しながら30分ほど山を登っていくと、なんと天守閣が!
建築年は不明ですが、別名「雨城」といわれるほど水が豊かなお城です。
残念ながら1872年の明治廃城令でお城は取り壊され、模擬天守として復活したものです。
実際の城とはかなり異なる姿です。
でも、遺構は割と残ってるし、雰囲気あっていい感じ。
誰もいなかったので、友達と休憩しつつ観察してました。
天守は実質展望台として整備されていて、景色を一望することができます。
三の丸跡に転々と残る家々や、緑あふれる景色がとても美しかったです。
山の上からきれいな景色を見下ろすときが一番最高。
暑い中山を登ったかいがありました。
登る道中はつらくても、その分頂上から見た景色は格別。
エレベーターやドローンとかでも見れるけど、自分の足で登ったからかなおさら美しく感じました。
つらいことにあえて挑戦するのって楽しいですね。
(ドMかよw)
いやはや、これだから山登りはやめられません。また山登りしたいなあ~
昼食は喜楽飯店という中華屋さん。
担々麺をいただきました。
暗い道を通った奥まったところにある、初見では怪しげな店ですが美味しかったです。
【信濃川と千曲川の県境・栄村】森宮野原駅周辺を散策
※2019年8月11日訪問
木造建築の駅舎・森宮野原駅に行ってきた!
飯山線で十日町から約40分、
飯山から50分。
森宮野原駅にやってきました。
長野県の最北端、新潟県の県境のすぐそばに位置している当駅。
長野県最北端の栄村の玄関口でもあります。
このあたりの長野県側の地名が森、新潟県の地名が宮野原、
ということで「森宮野原」となりました。
当駅から津南を通って越後湯沢まで行くバスも設定されているそうです。
趣を感じる木造建築の駅舎ですが、
この駅舎は2004年に出来たもので割と新しいです。
待合室や日によってはカフェも開いているそうですね。
時間帯によっては地元の方が切符を販売しています。
苗場山麓ジオパークともいわれるこのあたりは豪雪地帯。
JR日本最高積雪地点という標柱が建てられています。
7mも積もったのか…すごく高く見える。
雪なんてほぼ知らない東京人にとっては衝撃です。
ちなみにこの標柱は、後述の地震によって傾いてしまっています。
忘れられた被災地、栄村大震災
駅前には震災復興祈念館「絆」という展示施設があります。
ここ栄村では、かつて栄村大震災こと、長野県北部地震が発生しました。
2011年3月12日深夜3時59分にM6.9の大きな地震が発生。
そう、東日本大震災の翌日でした。
2mもの雪に覆われていた上、日の出前の真っ暗な中での地震。
幸い防災の備えがあったり、明け方ということで若い人がいたから、安否確認・高齢者救助がスムーズにできたため
死者はゼロ(関連死は3人)と最低限の被害で落ち着いたそうです。
雪が残る山中ということで復旧に時間はかかりましたが、4月にはいるとインフラも徐々に復旧してきました。
そんな栄村大震災、このあたりでは中越地震以来の大きな災害だったにもかかわらず、
東日本大震災の影響であまり報道されなかった過去があります。
ちなみにこの地震に関してはアンサイクロペディアでかなり真面目に書かれているので、ぜひご覧ください。
http://ansaikuropedia.org/wiki/栄村大震災
駅から歩いてみましょう。
信濃川の県境
長野県と新潟県の県境は川が流れています。
かつては「大川」と呼ばれていましたが、
ここを境に新潟県側は信濃川、
長野県側は千曲川となります。
153+214㎞と二つ合わせて全長367㎞のこの川は
日本最長の川として有名です。
どうやら河川法では、信濃川(367㎞)という川に千曲川(214㎞)が含まれるそうです。
新潟県を流れ日本で最大の長さといわれる信濃川。
長野県に入ると千曲川と変わります。
よく洪水を起こす川。
記憶に新しい2019年10月の台風19号の洪水被害。
特に長野県側では新幹線車両基地が水没という大惨事が発生しましたね。
偶然かもしれませんが新旧の道路案内板が見られました。
昔の案内板は地方でもなかなか見られなくなったのでうれしかったです。
というか34℃って暑すぎだろ…
国道の看板もすごいことになっていました。
あまりに暑かったので「道の駅信越さかえ」で休憩。
特産品が販売されています。
近くの沖ノ原遺跡から出土された土器のレプリカが展示されていました。
川沿いをよく見たら地震によってずれた断層の跡が見られました。
こうしてみるとすごいですね…
【ショートショート1000編超え!】星新一の個人的オススメ作品を紹介!※随時更新
ショートショートの神様、星新一!!
皆様、星新一さんをご存知でしょうか。
私も中学生の頃からよく読んでいましたし、今でも大好きな作家の1人です。
彼はSFとして近未来の作品を書いていました。
作風としては、短編小説よりも短い(数ページで終わる!)ショートショートが得意な作家です。
1960~90年代の作品にもかかわらず、
2010・20年代の今現在にも通ずるところがあるような考えさせられるテーマ、短いながら最後にあっと驚かされる結末、しつこくなく読んでいて爽快感のある作品が大好きになって、
いつの間にか読むページ・作品数はどんどんと増えていきました。
星新一さんを絶賛するサイトなども数多く見られます。
しかし、作品があまりにたくさんありすぎて、彼の本の中の作品ひとつひとつにフォーカスされることは少ないような気がしました。
そこで、今回はわたしが星新一さんの面白いなと思う作品を選びました。
トップ10とかだと難しいけど、一冊の中からいくつか選びました。
一冊30編オススメ、だと特に普段本を読まない方は躊躇してしまうかもしれませんが、数編、だったら読んでみようと思うのではないでしょうか。
そうして面白い、じゃあ次も読んでみよう、紹介されてないやつだけど面白い、もっともっと読んでみたい…
と沼にはまっていくのではないでしょうか笑
冗談はともかく、新潮文庫の本一冊から3〜5作品程度、選んでみました。
在宅でおうち時間が増えている今、もし少しでも興味を持たれましたら、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか?
※ネタバレ注意!!
あらすじだけにしようと心がけていますが、なにぶんかなり作品が短いので若干オチがこうなるのでは?と思われるかもしれません。
閲覧の際はご注意ください。
ボッコちゃん
- 作者:新一, 星
- 発売日: 1971/05/25
- メディア: 文庫
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- 作者:新一, 星
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- メディア: 文庫
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おせっかいな神々
- 作者:新一, 星
- 発売日: 1979/05/29
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突然、依頼があれば奥さまを殺して差し上げようという謎のセールス電話があった。それが連日かかってくるようになるも、男は愛する妻を殺すなんて絶対に許せないと断り続けるが…
※随時更新していきます。お楽しみに。
わたしが読んだ作品の他にも色々面白いものがあるでしょう。なんといっても作品数が1000以上あるのですから。
皆さんもぜひ、星新一さんの作品を読んでみてはいかがでしょうか?