【信濃川と千曲川の県境・栄村】森宮野原駅周辺を散策
※2019年8月11日訪問
木造建築の駅舎・森宮野原駅に行ってきた!
飯山線で十日町から約40分、
飯山から50分。
森宮野原駅にやってきました。
長野県の最北端、新潟県の県境のすぐそばに位置している当駅。
長野県最北端の栄村の玄関口でもあります。
このあたりの長野県側の地名が森、新潟県の地名が宮野原、
ということで「森宮野原」となりました。
当駅から津南を通って越後湯沢まで行くバスも設定されているそうです。
趣を感じる木造建築の駅舎ですが、
この駅舎は2004年に出来たもので割と新しいです。
待合室や日によってはカフェも開いているそうですね。
時間帯によっては地元の方が切符を販売しています。
苗場山麓ジオパークともいわれるこのあたりは豪雪地帯。
JR日本最高積雪地点という標柱が建てられています。
7mも積もったのか…すごく高く見える。
雪なんてほぼ知らない東京人にとっては衝撃です。
ちなみにこの標柱は、後述の地震によって傾いてしまっています。
忘れられた被災地、栄村大震災
駅前には震災復興祈念館「絆」という展示施設があります。
ここ栄村では、かつて栄村大震災こと、長野県北部地震が発生しました。
2011年3月12日深夜3時59分にM6.9の大きな地震が発生。
そう、東日本大震災の翌日でした。
2mもの雪に覆われていた上、日の出前の真っ暗な中での地震。
幸い防災の備えがあったり、明け方ということで若い人がいたから、安否確認・高齢者救助がスムーズにできたため
死者はゼロ(関連死は3人)と最低限の被害で落ち着いたそうです。
雪が残る山中ということで復旧に時間はかかりましたが、4月にはいるとインフラも徐々に復旧してきました。
そんな栄村大震災、このあたりでは中越地震以来の大きな災害だったにもかかわらず、
東日本大震災の影響であまり報道されなかった過去があります。
ちなみにこの地震に関してはアンサイクロペディアでかなり真面目に書かれているので、ぜひご覧ください。
http://ansaikuropedia.org/wiki/栄村大震災
駅から歩いてみましょう。
信濃川の県境
長野県と新潟県の県境は川が流れています。
かつては「大川」と呼ばれていましたが、
ここを境に新潟県側は信濃川、
長野県側は千曲川となります。
153+214㎞と二つ合わせて全長367㎞のこの川は
日本最長の川として有名です。
どうやら河川法では、信濃川(367㎞)という川に千曲川(214㎞)が含まれるそうです。
新潟県を流れ日本で最大の長さといわれる信濃川。
長野県に入ると千曲川と変わります。
よく洪水を起こす川。
記憶に新しい2019年10月の台風19号の洪水被害。
特に長野県側では新幹線車両基地が水没という大惨事が発生しましたね。
偶然かもしれませんが新旧の道路案内板が見られました。
昔の案内板は地方でもなかなか見られなくなったのでうれしかったです。
というか34℃って暑すぎだろ…
国道の看板もすごいことになっていました。
あまりに暑かったので「道の駅信越さかえ」で休憩。
特産品が販売されています。
近くの沖ノ原遺跡から出土された土器のレプリカが展示されていました。
川沿いをよく見たら地震によってずれた断層の跡が見られました。
こうしてみるとすごいですね…