【雨の鳴子東線】リゾートみのり乗車記 2018/8/24 仙台~新庄
2018年8月24日。仙台駅。
新幹線を降りて初めて乗車する路線に胸を躍らせる。
去年運行10周年を迎えたリゾートみのり(当日は新庄夏まつりが開催されたため「みのり新庄まつり号」として運行)だ。
普段仙石東北ラインの発着するホームに停車していた。
金曜日だというのに夏休みだからか多くの人が撮影をしていた。
そしてなんと(全く連絡を取っていなかった)高校の友人も撮影しにきていて、部活引退以来超絶久々に会うことになりましたw
さあ出発。
政令指定都市の大都会仙台を発ち、3時間の旅へ。
2018年8月24日 「みのり新庄まつり号」
仙台913→鳴子温泉1101-23→新庄1226
車内は相当重厚感があり、紅葉の上質感、稲穂の実りの豊かさ、伊達政宗の力強さのイメージをそのままにしたつくりであった。
と同時に足元のシートピッチはなんと普通車で1200㎜。新幹線は1040㎜なので、優等列車をもしのぐ広さである。
普通列車のキハ110でもいいかなと思ったが、これでは全く比べ物にならないであろう。
ちなみに、この列車には「みのりっ娘」というアテンダントが乗車していて、駅で使える割引券付きの乗車記念証明書をもらえる。
また、先頭1号車にはイベントスペースやスタンプも置いてあり、広い運転室の窓を生かした工夫が施されていた。
小牛田までは東北本線を臨時列車ながらかっ飛ばす。
あいにく、台風通過後の悪天候で松島はきれいに見えなかったが、代わりに乗客は少なくある程度写真を撮影することができたのは幸運といえよう。
ちなみに、平日ということもあって小牛田や古川といった短距離のみの乗車をするビジネスマンと思われる人の姿も見られた。
そして指定席券を購入して乗車していたのでそれだけ浸透しているということであろう。
新幹線も止まる大崎市の玄関口、古川に到着。
新幹線への接続はよくないがここで降りる人も見られた。
ここで10分停車。のんびり行きましょうということだろうか。
ところで、陸羽東線は「奥の細道湯けむりライン」といわれるとおり、松尾芭蕉や伊達政宗のゆかりの名所や最上川に沿うように山の中を駆け抜ける。
そして川湯温泉、鳴子温泉、中山平温泉、赤倉温泉、瀬見温泉など沿線には温泉が随所に存在する。
これらの魅力を余すことなく楽しむ、というなかなか贅沢な列車だ。
ただ正直、車体は国鉄車であるキハ40のため古さが目立つ。
この古さがいいとはいえ、そろそろ新車や改造車が出てきてもおかしくはないような気もする。
はたしてこのみのりはいつまで走るのだろう。
仙台を出てから約2時間。鳴子温泉に到着。
東の横綱といわれるこの温泉(西は別府)は、なんと駅前に厳選かけ流しというかなり贅沢な足湯がある。
下り列車は20分ほど停車するので足を温めることとした。
温泉とともに紅葉も有名であるということが記されていた。
鳴子といえばこけし、ということか鳴子温泉駅にはこんな工芸品が展示されていた。
博物館がない代わりに駅が観光地の名産をアピールするという、地元に寄り添った駅なのかと実感した。
鳴子温泉をでると、鳴子峡を車窓から見ることができる。
車掌さんが間もなく鳴子峡ですとアナウンスしてくれて、徐行運転するので見逃すことはないだろう。
ただ、残念ながら台風が来ていたため濁流で濁ってしまっていた。
これはまた来よう。
ここは瀬見温泉だったかな?
このように温泉の湯気が列車のすぐそばまで来るところもある。
沿線を途中下車しながら行くとより楽しめそうだ。
こうして仙台から3時間13分。終点新庄に到着。
夏の終わり、新庄まつりが駅の周りで熱気を帯びていた。
自分も例にもれず、新庄まつりを少し見学することにした。
***
リゾートみのり、今思えば楽しい列車でした。
アテンダントのサービスはやや少ない印象だったため、少し物足りない感は出てしまいましたが、これも車窓を眺める時間を邪魔しないという意味ではよかったのでしょう。
さすがに3時間越えは長すぎて退屈してしまいましたので、次回は鳴子温泉を観光しながら再訪したいです。
次回は新庄まつりや山寺の観光記を紹介します。
参考までに、【リゾートみのりのJR仙台支社公式リンク】