【都会のホラー秘境駅】庄内川と廃墟のある駅、定光寺駅にやってきた
※2019年12月28日訪問
中央西線の高蔵寺から多治見間、
愛知と岐阜の県境区間は秘境駅が2駅あります。
高蔵寺寄りの定光寺駅、
多治見寄りの古虎渓駅。
今回は冬の定光寺駅の記事を紹介します。
かなり急な階段を下りたら、細い路地。
ちなみに、上り線から出るときも急な階段を下りて、
下り線から出る際にいたっては急な階段を下りてトンネルを通って出口へ出る必要があります。
一歩でも踏み外したら落ちていきそうなほどで、整備されていない山を下山するときくらい怖かったです。
庄内川と渓谷と
駅から少し歩いて橋に出ると、庄内川(このあたりでは玉野川ともいう)が流れています。
庄内川は岐阜県恵那市の夕立山が水源で、
川下では琵琶島、レゴランドのあたりを通っているそうです。
山→(多治見盆地付近)峡谷→(高蔵寺)河岸段丘→(名古屋市街地)低平地→伊勢湾というように流れている川です。
場所によって異なる名前で呼ばれていたそうで、一貫した名前はなかったそうで。
今も岐阜では土岐川と呼ばれています。
都会河川ということもあって水質があまりきれいではないそうです。
ちなみに、川を眺めている城峯橋はぼろいうえに、歩道はないので車に気を付けてください。
ご覧いただけるとおり、渓谷に沿って駅があり、
秘境駅間を醸し出しています。
といっても、名古屋通勤圏内なので各駅停車しか止まらないとはいえ
ラッシュ時にはたくさんの列車が止まります。
ホラーな廃墟・ホテル千歳楼跡
反対側にはなかなかすごい廃墟がありました。
2003年10月に閉業した、ホテル千歳楼跡のようです。
バブル崩壊で倒産したのでしょうか。
訪問時は、こういうの夜見たら怖そう…という印象しかありませんでしたが、調べてみてびっくり。
2003年に閉業した後は放置され、障子やガラスが割られ、不法侵入や放火が相次ぐように。
身元不明の白骨化死体が発見されたとか…
オカルトは好きではないし霊感はないですが、こう生々しく表現すると怖いですね。
ちなみに、千歳楼の跡地は私有地で今のところ行政も撤去できる状況ではないみたいです。
空き家問題に加えて、こういう旅館系の廃墟も問題となってくるのでしょうか。
※不法侵入を肯定する内容ではございません。絶対に立ち入らないように!
鉄道撮影にも向いているかもしれません。
上の写真は快速列車。
さすが、名古屋と多治見・中津川を結ぶ快速列車は長編成ですね。
赤レンガは旧トンネル跡
玉野川の渓谷沿いのこの区間。
かつては13ものトンネルが渓谷を切り開いていたそうです。
現在は、愛知と岐阜の県境を結ぶ2910mに及ぶ新トンネルにとって代わりましたが、
旧線跡のトンネルは年数回ほど解放されるらしいです。
その時は大変な混雑を見せるようで、また異なる姿を見せるそうです。
近くに駐車場はなさそうですので、ぜひ鉄道で訪れてみてはいかがでしょうか。
参考までに、愛岐トンネル群保存再生委員会のサイトも載せておきます。
今回は電車の接続の関係で古虎渓駅には行けず、定光寺駅の滞在時間も30分程度。
それでもとても楽しむことができました。
でも、また行きたいような行きたくないような…