【野辺山の冬の星空】HIGH RAIL星空号乗車記 小淵沢~佐久平
HIGH RAIL星空号に乗車してきました。
それは、文字通り星空を見る列車です。
小海線といえば八ヶ岳高原線といわれるほど、標高の高い路線です。
そして途中駅の野辺山駅は標高が、日本三選星名所といわれ、国立天文台があるほど空が澄んでいて、夜には美しい星空を見ることができます。
そんな夜景を見るため、乗って楽しい列車としては珍しく夜をメインに走ります。
夏に1号に乗車したことがありますが、そんなのは間合い運用といった感じでしょうか。
星空号は野辺山駅で長時間停車し、星空案内人という沿線の天文学者の方?が駅の外の公園で季節の星空を見ながら解説をしてくれます。
さらに、野辺山に着くまでの間はプラネタリウムの上映も行うという、星とは切っても切れない列車です。
2019/2/24 小淵沢1709→野辺山1803-40→佐久平1951-53(→小諸2014)
寝台列車のマークが入っていますが、それは駅の電光掲示板だけ。しかもワンマン運転なので2両編成のうち開くドアは1つだけです。
指定席券はアテンダントに見せて乗車しますが、車掌の検札は来ません。
車内に入ると乗車記念スタンプとプラネタリウムを見学するための整理券が。
夜に走るので景色は基本的に望めませんが、野辺山到着までの間の見たい時間にプラネタリウムを見ることが可能です。
さて、乗り込みます。
連結面にはかわいいてるてる坊主が。
そりゃ曇って星空見えなかったら乗ったのが無駄になるからねw
発車直後の20分弱はまだ空も明るく、富士山や八ヶ岳が美しく見えました。
冬といってももうすぐ3月、大丈夫なの…?と思いましたが、
甲斐大泉で10分ほど停車するため割と暗くなります。ちなみに第3回を選ぶと停車している時間にプラネタリウムを見ることができました。
こうして夜も更けていき、プラネタリウムの上映もすべて終わります。
野辺山に到着。駅は無人で、しかも相当暗い。
ただ、到着直後は真っ暗で星空観察向けというわけではなく、空は若干明るくオリオン座のような1等星くらいしか最初は見えませんでした。
私の機材ではこんな写真しか取れず申し訳ないですが、
それでも徐々に暗くなっていき、うっすらとしか見えなかった星がどんどんきれいになっていくのはなかなか見ごたえありました。
薄曇りで暗い星は見えなかったようですが、それでもここまで見えるのかと東京に住んでいる身としては驚きました。
ま、そもそもの標高が高いから星空にとても近いので当然といえば当然ですけどね。
案内人の方がいろいろな星を解説しているのを横目に、写真ばっか撮っていました()
ただ、高原ということもあって寒かったし星空ばかりで若干飽きてきていたので、30分はちょうどいい時間でした。
野辺山出発。せっかくなので食事は小淵沢駅の丸政さんで購入した八ヶ岳の高原野菜の弁当でも。
野辺山は夏でも涼しい気候や、関東に近いことを生かして、レタスやキャベツなどの高原野菜を多く栽培する一大産地として有名です。その野辺山の高原野菜を使用した駅弁です。
野菜好きにはたまらない弁当ですね。1個1000円也。
駅弁は基本冷たいものが多いとはいえ、生野菜の駅弁なので消費期限も非常に短いですが、1970年の発売開始からもう間もなく50年というロングセラー駅弁。大変おいしかったです。
野辺山を過ぎるともうイベントはないので佐久平か小諸までは乗降はありませんでした。
小海線を全線走破するのに途中駅利用者がいないということは、沿線の利用客はシャトル列車としても使わないということ。あるいは中込始発の40分後の列車を使うということ。
リゾート列車や夜走る列車は何回か乗ったことがありますが、観光客しか乗っていないという列車はこれが初めて。
まあ三江線レベルのローカル線ではなかったですが…
ある意味これが一番HIGH RAILの特徴かもしれません。
中込で車内販売も終了し、佐久平まであと10分ほどに。いよいよ旅は終わりに近づきます。
車内はこんな感じ。2号車は普通のリクライニングシートですが、
写真の1号車は景色を見るために席が窓に向かって設置されています。
ちなみに八ヶ岳側の窓の座席は二人用なので、相席になったら相当きついですw
旅行商品の空きがあったら座れるので、窓口で確認することをお勧めします。
指定席で購入する際は基本的に2枚目のボックスシートになります。
背面を見るからに安っぽい感じですが、シートはふかふかだし、すいていたらボックスを堂々と占領できるし、隣の窓の景色も簡単に見れるので私は割と好きです。
どうやら今月からえきねっとでもシートマップが表示されるようになるそう。ますます席選びが楽しくなりそうです。
佐久平に到着。
ここで9割ほどのお客さんが下りて新幹線に乗り換えていきました。
残った2,3人の方を列車の姿が見えなくなるまで見送っておりました。いや~、私がいたからだとしてもすごいです。
ちなみに、撮影を終えて新幹線に乗り換えようとしたらこのおじさんに声をかけていただいて、乗換ホームまで一緒にお話ししながらお見送りしていただきました。
やはりこの日は人が少なかったそうで。また乗りに来てくださいと言われました。
そして記念としてアルクマのうちわもいただいて(笑)。本当にありがとうございました。
佐久平では20:00発のはくたか574号東京行きと接続しています。
大宮20:50着、東京21:16着なので冬なら日帰りも余裕ですね。
ほとんどの方が東京方面へ行ったようですが、私は20:04発のあさま625号で長野駅へ。
そういえば夜の長野駅に来たのは初めてでした。
昔の駅舎に比べると見劣りする感は否めませんが、こうしてみるとやはり都市的で立派です。
日曜日の夜ながら駅前にたむろする酔っぱらったグループに気を付けながらホテルで宿泊しました。
***
820円の指定席券は高いかなーと思いましたが、
星空見学やプラネタリウムを列車に乗りながら見るというのはなかなかできない乗り鉄旅だったので意外と楽しかったです。
リゾートしらかみの旅の時も感じましたが、やっぱりJR東さんはローカル線に人を呼ぶ戦略うまいですね。
小海線はなかなか奥が深そう。今度は途中下車しながら撮影やハイキングをしてみたいです。
HIGH RAIL1375の長野支社のリンクはこちら↓
【おまけ】
長野駅は父の地元のため、子供のころから使ってきた駅なので、189系のおはようライナーをここでとることが夢でした。というかこれが本命だったのでHIGH RAILは正直前座w
珍しく編成写真ですが、おはようライナー幕で撮れてとてもうれしかったです。
もっとも、子供のころから本当に見てきた長野駅の雰囲気はこんな風景。
遠くから電車が来た!と子供のころワクワクしながら見ていた思い出がうっすら残っています。
横須賀色+長野色は格好良すぎ。また行きたいです。
ちなみに、本日3/3にひな祭りと利用客3万人達成を記念して、特別なプレゼントや甘酒サービスをしてもらえるようです。
うらやましい…ですがこの雨では星空は見えないかもしれませんね…
とにかく、3万人達成おめでとうございます。