【磯の香り漂う赤穂市へ】冬の18きっぷ西日本遠征Ⅲ 播磨新宮→播州赤穂
新宮宮内遺跡を見た後は、姫路にUターンして播州赤穂へ。
山陽本線経由でそのまま岡山に向かってもいいのですが、接続が悪かったので赤穂線に乗車してみることにしました。
前回の記事はこちら↓
赤穂城は駅からやや近い所にあります。
赤穂の城下町は、江戸時代のころにようやく海が陸地になったという場所のため、生活用水を得るために井戸を掘っても出てくるのは海水ばかり。そのため上水がないと真水を得ることはできませんでした。
そこで目を付けたのが町のすぐそばに流れる千種川。赤穂城から見て東に流れています。
千種川を約7km遡ったところで川から水路を引き、開渠という蓋がない溝によって城下町まで導水しました。この水路は、農業用水と明確に区別され、牛や馬を通らせて汚すことのないようにというお触れまで出されました。
。
そして、城下町の北端のところまで来ると、「百々呂屋裏大枡(ももろやうらおおます・もんもんじゃうらおおます)」という2間(4m)四方の石組枡を通し、ちょっとした「ろ過」がされた後、城下町へ暗渠という、今度は蓋のある溝に流されました。
そしてこの上水道は、侍屋敷から町家にいたるまで、1戸ずつに給水されました(各戸給水)。井戸が使えないとはいえ一軒一軒に給水するとは驚きです。
そんな赤穂の上水道は、江戸の神田上水、広島の福山上水とともに「日本三大上水」とよばれ、しかも赤穂のは今でも残されています。
赤穂城に向かう場合お城通り(バスもこっちを通ります)を通るのが最も近いですが、
お成り道というかつて殿様が通った道もあります。
その沿道にはたくさんの寺があり、ここは花岳寺。
浅野家の菩提寺(先祖代々のお墓がある寺)で、当時の義士のお墓もあるそうです。
宝物館などもあるそうですが、境内しか見れませんでした…
赤穂城に到着。
駅から歩いて20分ほどで、海の近くなので磯の香りがします。
そんな赤穂城ですが、残念ながら二の丸庭園は時間がなくて入れず、赤穂市の民俗資料館や歴史博物館も水曜日で休みでした。
まさに行っただけ、という場所でした。
ということで正直お城の詳細や赤穂事件というのもよくわからず。
赤穂は水曜日以外にまたじっくりと行きたいですね。
また再訪すると思うので城の紹介は少なめにしときますね。
時間もなく、あまり楽しむことができなかったのは時間のかかる鈍行旅においては仕方ないところですが、
また行きたいと思うのも事実。
浅く広くといった感じにいろいろと訪れていきたいですね。
参考
あこうぶらりマップ(駅で配布されていたパンフレット)