旅先の思い出のーとぶっく

鉄道、途中下車の旅、城跡めぐり、まち歩き、写真が大好きです。

【さよなら関電トロバス】 扇沢〜黒部ダム 夏の乗車記録

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 黒部ダム

 富山県の秘境ともいえるような場所に建設されたダム。

 電力不足だった日本の発電量を増やし、経済発展に貢献したダムとして非常に有名ですよね。

 そんな黒部ダムへ東京から行く場合は基本的に信濃大町か長野から扇沢駅までバス、

 扇沢駅から黒部ダム駅まで関電トンネルトロリーバスを乗り継いで行くまたは帰るのが一般的だったかと思われます。

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 トロリーバスとは簡単に言うと、トロリ―ポールという2本のポール(普通の電車では代わりにパンタグラフが用いられている)を通して、架線から電気を集めて走る電車のことです。

 レールはないけど特殊鉄道とされているそうです。

 とはいえ、架線や信号機はあるけれど、どうみてもバスにしかみえないし、

 一台一台ではなく何台も連なって走るというのもなかなか独特で面白い路線でした。

 

 そんな関電トロバスですが、今年11月30日に廃止となり、

 来春から電気バスでの運行になるそうです。

 この夏に扇沢経由で黒部ダムに行っていたのでその記録をご紹介します。

 

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 椅子や窓が普通の車両より高くてハイデッカー。さすが観光路線…と思いきや、 モーターを下に積んでいるから必然的に高くなっただけのようです。

 VVVFというモーター音をうならせるバスというのも鉄道ファンにとってはなかなか味わい深いです。

 ちなみに、そもそもトンネル続きなので景色はあまり楽しめません()

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 先述したとおり、信号機や交換設備もあります。

 単線ながら列車同士が途中ですれ違いするため今は停車していて、赤信号になっています。

 ”バスのような鉄道”とよく言われていますが、こういう意味では”BRTのような鉄道”といったほうがしっくりくる気がします。

 それにしても3連休の中日ということもあって9時前でこの大混雑はきつかった…

 この写真は辛うじて撮れましたが、混雑のためほとんど写真は撮れませんでした。 

 

 ~黒部ダム駅~

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 観光は後で紹介するとして、先に復路をご紹介。

 1時間ほどで退散、10時5分発だったので往路に比べたら少しはすいていましたが、それでも座席はすべて埋まる混雑。

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 復路の待ち時間にじっくりと見てみます。

 1000万人というと今の東京都民の数並み。

 通勤ラッシュの電車に乗ってる人の数よりも何百倍も多い労働力だなんて、予想もつきません。 

 

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 ここまで連なっていると迫力がありますね。

 さて、時間的には早いですが混雑してまた写真が撮れなかったら本末転倒なので出発。

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 トロリーポールが伸びているのがご覧いただけるでしょうか?

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 そして、黒部ダムと言ったら忘れてはいけないのがこの破砕帯。

 工事している最中に軟弱な地層にぶつかってしまい、この岩場から大量の冷たい地下水と土砂が流れ込みました。

 掘削作業は中止かと思われてしまいましたが、それでも、現場の作業員の方は諦めることなく工事続行。

 わずか80m程度の距離の工事に費やした期間は実に7か月。

 映画「黒部の太陽」(私は未視聴)でも大きく取り上げられた最大の難所だったといえましょう。

 そんな苦難の区間も、今ではあっという間に過ぎて行ってしまいます。

 そして、時代は変わり、架線を張ったトロバスは消えていくことに。

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 そんな大町トンネルを過ぎたらもう扇沢駅です。

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***

 引退へのはなむけ、と言っても一回しか行ってないですが、

 不思議でとても面白い路線で楽しかったです。

 特殊な鉄道であるトロバスが一つなくなるのは残念ですが、より新しく環境にやさしい技術を導入することは当然で仕方ないことでしょう。

 立山の方にはまだトロバスが残っているので

 そっちの方にもいつか行ってみたいものです。

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 トロバスはなくなるけれど、次の春にまた新たなアクセスとして親しまれますように。

 お疲れ様でした。

 

 当記事は関西電力さんの特設サイトを参考に書きました。

 ぜひこちらもご覧ください。

www.kepco.co.jp

 

*** 

 さて、お待たせしました。黒部ダムの観光記録です。

 駅に着いた後、ずっと階段を一段飛ばしで登って行ったら、見事一等賞で外に出られましたw

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 先ほど紹介した破砕帯の湧水。階段の途中にあります。

 少しだけ飲んでみましたが相当冷たい。

 こんな水が突然、毎秒660リットル押し寄せてきたんだから現場の方は相当な恐怖だったでしょう。

 ちなみに今は垂れ流しにしているわけではなく、「八サイダー」として販売しているそうです。

 

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 展望台から見た黒部ダム

 この堤防を挟んでこの差だから相当な落差です。

 ふもとは暑かったので快晴ながら少し清々しい天気でした。

 ただ、正直黒部ダムは写真で何度も見ているので

 3000m級の山々とはいえ7月中旬でもまだ雪が残っているということのほうが私にとっては驚きでした。

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 その一方で見つけた慰霊碑。

 7年もの工期、513億円の工費、そして171名の方が亡くなられたようで。

 工事に携わった方、殉職された方、そして今も秘境の黒部を守り続けている方のおかげで今の黒部ダム、今の日本があることを忘れてはいけません。

 

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 そして観光放水はというと、すさまじい水量。

 毎秒10トンもの水を放水しているそうです。

 霧状だから水の形(?)もいちいち変わるので、普通のダムとはスケールが違います。

 とにかく、大量の雪解け水があるから美しい景観がみられるのだろうなあと思ったところです。

 

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 以上。

 黒部ダム、大きすぎて圧倒されて、しかし時間があまりなかったので魅力を半分も感じられなかったかもしれません(苦笑)

 また今度立山も含めてじっくりと訪れたいものです。