【初の被災地視察】東北卒業旅行 二日目(3/27)
さて、二日目です。
一ノ関から東北本線、釜石線、三陸鉄道、BRT含む大船渡線を経由してきました。
今回の記事では東日本大震災の遺構(奇跡の一本松など)も紹介するので苦手な方はご注意ください。(震災当時の写真はありません)
(一日目→https://ikeeki.hatenablog.com/entry/2018/04/28/180931)
一ノ関730 花巻823-912 遠野1001-1306 釜石1355-1425 盛1518-1601 まちなか陸前高田1644-奇跡の一本松1801 気仙沼1827-1936 一ノ関2055
花巻から快速はまゆり号に乗車。かつては急行列車だったため、キハ110ながら座席は転換クロスシートでした。
指定席車がある定期快速列車ももう少なくなりましたね。
途中の遠野でいったん下車。日本昔話・民話のふるさとだとか。
河童の伝説もあり、駅前には河童の銅像がありました。
僕は買いませんでしたが、観光案内所などではカッパ淵という場所で河童に出会った時捕まえられる、カッパ捕獲許可証といったものまで販売していましたw
南部神社の展望台から。さすがに大きな町だなと思います。
どうやら盛岡や花巻、水沢江刺、北上といった米が取れる内陸部と釜石や大船渡、宮古などの魚介類が取れる沿岸部との間に位置する交通の要衝となったため山に囲まれながらもとても栄えたみたいです。
1のつく日に市場を開催したそうで、さぞにぎわっていたのでしょうね。
豊かな自然を神として神聖なものとした。遠い地方から山越えをして多くの人が集まる。不思議な民話が遠野に広まっていった理由かもしれません。
遠野市立博物館と物語の館見学が目的だったので写真はほとんどありません。
そのあとは釜石へ。
山田線は運転見合わせですが、近々三陸鉄道に委託して復旧する模様。
駅前には工場もあり、小佐野あたりからもう住宅街で活気があったので、駅前に限れば、山田線が運転見合わせている以外はだいぶ復旧が進んだのだろうと思いました。
車窓から見ると、僕が衝撃を受けたあの津波を起こしたとは思えないほど穏やかな海でした。
終点・盛に到着。
大船渡線の気仙沼~盛間は”仮”復旧としていまだにBRTが走っています。
BRTに乗り換えて奇跡の一本松を見に行くことにしました。
正直、釜石と盛を見ていたら一部おかしなところはあるとはいえ、普通の街のように復興していたので陸前高田もそんな感じだろうと思っていましたが…
このありさま。
陸前高田のことをよく調べなかった僕が悪いとはいえ、7年たってもまだ復興したとは言えない状況で言葉を失いました。(まちなか陸前高田付近での撮影ですが)
また津波が来ても大丈夫なように堤防のかさ上げをしているようで、工事をするトラックやショベルカーが道を頻繁に通り、砂埃が舞っていました。
街づくりの前に再び津波被害が出ないようにするための工事中なので当然ですが、大きな建物は近くのスーパーと奇跡の一本松の近くの土産物屋くらいしかなかった印象があり、復興はまだまだ先だろうという気がしました。
こういう景色を見ると、なぜ”奇跡”といわれるかは分かった気がします。
7万本くらい松があったんですがあの津波は1本を残してすべて消しさりました。(実際の木は枯れてしまったので作り物ですが)
松原に囲まれ、頑丈なはずのユースホステルも倒壊してしまい、被害の大きさをますます感じさせられました。
そして、この近くで工事をされていた方の「もう震災前のようには戻らないだろう」という言葉が今でも忘れられず。
自然は時に恐ろしくなると改めて感じました…
何となく虚無感に似たものをもってBRTに乗って気仙沼へ。
大船渡線の一ノ関~気仙沼は鉄道復旧したものの、気仙沼線と盛まではいまだに仮復旧でした。
一ノ関~気仙沼はポケモントレインなるものが走っているようなので、ピカチュウがあります。夜見たらちょっと怖いですが(笑)ポケモンが好きなので1度乗ってみたいなと。
最後に大船渡線の最終の一ノ関行きで戻り、
仙台行き最終列車を見送ってホテルに戻りました。
*
読破お疲れさまでした。(まだ二日目ですが)
テレビで初めてあの津波を見たとき、正直なところ日本であんなことが本当に起きたとは思っていませんでした。
東北の方に怒られそうですが、高校生になっても作り話だったのではないかとさえ思っていましたが、
実際に被災地に行ってみると、被害を受けたことを自分の目で見て、7年越しにようやく3・11のことを現実に考えさせられ、そしてその恐ろしさを思い知らされました。
東京に住んでいる私には東北の方の気持ちはわからないといわれるかもしれませんが、これからは少しでも東北のために力になりたい。そして東北のことを今までよりさらに応援したいと思いました。
所詮貧乏学生ですが口だけでなく、行動にも表せるようにしたいです。
次回は平泉観光と帰路を紹介します。